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いつになく真面目な話 [日常生活での色々]

いつもお気楽な内容の記事を更新している私ですが、今日はいつになく真面目な話を書かせていただこうと思います。
湿っぽい話が苦手な方はスルーして下さい。








先日、私の友人が亡くなりました。
突然の事でした。
その友人と私は、知り合ってから20年以上になる長い付き合いでした。
そして、彼女は私にとって数少ない「親友」と呼べる友人のひとりでした。



友人は亡くなる二日前、帝王切開で子供を出産したばかりでした。
出産した当日、私は彼女のお姉さんから「無事出産しました。母子共に健康です。」という連絡をいただいてホッと胸をなで下ろし、そして、彼女がどれほど子供を望んでいたかを知っていたので、そんな彼女の夢がやっと叶ったんだと思い、私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
まさか、その二日後に容態が急変して帰らぬ人になるなんて、その時は思ってもみませんでした。

二日後の朝、彼女のお姉さんから「今朝、容態が急変して意識不明になった。」という連絡を受けた時は、何かの冗談じゃないかと本気で思いました。
彼女とお姉さんが二人揃って私の事を驚かそうとしているんじゃないかって・・・。
でも、電話の向こうで「まだ意識が戻らないの。」と泣きながら話すお姉さんの声が、それが現実の出来事だと語っていました。

急いで病院に駆けつけた時、友人の体は、たくさんのチューブと、わけのわからない色んな機械に繋がれていました。

「なんでこんな事になったの!?」
「昨日は元気だったじゃない!」
「赤ちゃん放っといて、何でこんなところで寝てるわけ!?」
「そんな場合じゃないでしょ!?」
「退院したら一緒に美味しいもの食べに行こうって言ってたじゃない!」
「みんなでドライブに行こうって言ってたじゃない!」
「早く目を覚ましてよ!」

色んな思いが頭の中をグルグル回っていました。
そして、ただひたすら「戻ってこい!」と祈り続けました。

でも、その後、友人が目を覚ます事はありませんでした。

突然友人を失った悲しさと、連れて行かれた悔しさとで、頭の中と心の中がグチャグチャになって、みっともないぐらい大泣きしました。
大人になってからというもの、声を上げて泣く事なんてもう無いだろうと自分で勝手に思っていたのですが、大人だって感情が抑えられない事もあるんだと、この時ほど実感した事はありませんでした。



あの日から数日が経ちました。

亡くなった当日や翌日は、友人の死を受け入れる事が出来ずに、自分で自分の頭の中が可笑しくなったんじゃないかって思うぐらいヤバい状態だったのですが、通夜が終わり、葬儀が終わり、初七日も過ぎ・・・と、日にちが過ぎるうちに、徐々に現実として彼女の死を受け入れるようになってきました。

お通夜やお葬式って、故人を弔う為にする事だけれど、残された人達が死というものを現実として心に受け入れる為の儀式でもあるんだと感じました。
悲しみが思い出に変わるにはまだまだ時間が必要だと思うのですが、残された私達はこれからも生きて行かなければならないですから。

それに、実際、泣いてばかりもいられないんです。
彼女が待ち望んでようやく誕生した可愛い赤ちゃんがいるんですから。
(ちなみに赤ちゃんは女の子です。^^)
なんてったって、亡くなった友人の分身のような存在ですからね。
私で力になれる事はお手伝いしなければって思っています。



正直、今でも不意に友人の事を思い出し涙が出ちゃう時があります。
それは当然の事だと思うし、今はまだそれが許される期間だと思っています。

だけど、いつまでもメソメソしていると、空の上から「あ、また泣いてる」って友人に呆れられそうなので、早く前を向いて友人の分まで頑張って生きて行かなければって思います。
・・・っていうか、いつまでもグズグズしていると、「いつまで泣いてんだ、こら!」って友人に怒られてしまいそうなので・・・。



あ、でも、まだしばらくの間は時々泣いちゃうと思うけれど、その時は呆れても笑って許してね、Kちゃん。

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コメント 6

ぐれなでぃん

現実として受け止める・・・時間がかかりますよね。。
葬儀はその為の儀式って私も思いますが
時々、亡くなったって事が嘘じゃないかって思ったり・・
赤ちゃん、お友達の分まで可愛がってあげて!
そして成長を見守ってあげて下さいね!

by ぐれなでぃん (2010-09-27 11:26) 

ぼんぼちぼちぼち

ほんとうに悲しいでやすね。
あっしの同窓生にも お産で亡くなった人がおりやす。
22歳でやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2010-09-27 21:33) 

サチ

辛いですね・・・
私も今年友人を亡くしたのでとてもお気持ちわかります。
ママになったばかりなのに・・・悲しすぎますね!
神様なんていない。


by サチ (2010-09-30 14:42) 

翠

>ぐれなでぃんさん
本当に、今でも嘘なんじゃないかって思う時があるんですよ。
何食わぬ顔して、ひょっこり遊びに来るような気がしたり・・・

友人にとって一番の心残りは、子供の成長を見守れなかった事だと思うので、
その分まで、赤ちゃんの成長は見守って行こうと思います。
by (2010-09-30 21:11) 

翠

>ぼんぼちぼちぼちさん
出産とは命がけなんだと、今回の事で思い知らされた感じです。
あまりにも突然の事だったので、いまだに信じられない気持ちです。
同級生の方、22歳の若さだったんですか・・・
残された方々は、さぞお辛かったことでしょうね・・・

by (2010-09-30 21:23) 

翠

>サチさん
サチさんも友人を亡くされて、お辛かったでしょう。
友人を亡くすって、本当に悲しいですよね。

友人は、我が子を抱っこする事も、
お乳を与える事もできずに逝ってしまったので、
どれだけ心残りだったかと考えると辛くなってしまいます。
by (2010-09-30 21:42) 

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