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「十二人の怒れる男」観劇 [地元のお気に入り色々]

今月5日の日曜日、「十二人の怒れる男」を観に行ってきました。

「十二人の怒れる男」といえば結構有名な作品で、実は私も高校生の頃に学校行事で一度観た事があります。
高校時代の事なので、ストーリーの細かい部分は忘れていたのですが、観ていてとても引き込まれる内容だった事はハッキリと覚えていたので、今回の舞台も前々から楽しみにしていました。

「十二人の怒れる男」について知らない方も多いかと思うので、ここで大まかなあらすじを・・・


舞台はアメリカ。
父親をナイフで殺害したとされている容疑者の少年が、「有罪」なのか、それとも「無罪」なのか、集まった12人の陪審員によって決定されようとしている。
状況証拠、物的証拠のいずれの面からも、少年は有罪に違いないと陪審員の誰もが思っていた。
ところが、たったひとりの陪審員が、少年を有罪とする事に少なからず疑問を持っており、皆でもう一度事件について検証しようと言い出す。
「有罪」で簡単にカタがつくだろうと思われていた話し合いの場は、ひとりの「無罪」をきっかけにして、12人の陪審員による熱いバトルの場へと変わったのだった。



この劇の舞台となっているのは、以前から陪審員制度を導入しているアメリカですが、日本でも裁判員制度が導入され、最近は裁判員裁判が行われたというニュースを耳にする事も多くなってきましたよね。(一番記憶に新しいのは、やっぱり押尾被告の裁判でしょうか。)
誰もが突然裁判員に選ばれるかもしれない今の日本において、とてもタイムリーな内容だと思いました。
以前私が「十二人・・・」を観た高校生の頃は、当然他人事だと思いながら観劇していましたが、今回は状況が変わっている分、前回とは違った見方をしていました。
将来的に、自分が劇中の登場人物と同じ立場になる可能性が多少なりともあるわけですからね。
・・・と言っても、日本人ではきっと、この劇のような熱さにはならないのかも知れませんが・・・。

とにかくタイトル通り、この12人の話し合いの熱かった事といったら半端じゃなかったですよ。
それぞれ個性の強い12人ですから、意見のぶつかり合いに凄まじいものがあって、始終ドキドキしながら観ていました。
セリフのひとつひとつを聞き逃してなるものかと思いながらも、セリフを言っていない他の役者さんの表情も気になったりしていたので、見るべきポイントが多かったです。
そして、事件に関する検証を重ねながら徐々に真相へと近付いていく様には、思っていた通り、すっかり引き込まれてしまいました。

私はもともと推理小説好きですから、こういった法廷劇って大好物なんですよ。(例えば、アガサ・クリスティの「検察側の証人」のような。)
一度観た事があった演目にも関わらず、かなり楽しませていただきました。
機会があればもう一度観てみたいです。
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ぐれなでぃん

私も同じDVDを何度も観たり、同じ本を忘れた頃に読み返したり
しますが、その度に新しい発見したりする事よくありますよ!
「12人の恐れる男」・・知らないです。無知ですね(涙)
クリスティの「検証側の証人」も読んでないです。。
ポアロ物ですか?
by ぐれなでぃん (2010-09-23 11:12) 

翠

>ぐれなでぃんさん
同じ本を読み返したりすると、新たな発見がありますよね〜^^
初回では全く気付かなかった事に、
2回目、3回目で気付く事って、私もよくあります〜☆
「検察側の証人」はポアロでもマープルでもないノンシリーズものなんです。
書店で置いているところってかなり少ないと思うんですけど、
機会があったら是非読んでみて下さい♪
by (2010-09-24 22:10) 

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