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四日間の奇蹟 [本(国内作家)]

タイトル:四日間の奇蹟
著者: 浅倉卓弥

<内容>
ピアニストの如月は、ウィーンで銃撃事件に巻き込まれ、左手の薬指を失ってしまう。命に別状はないものの、ピアニストの命とも言える指を失ってしまった事で、如月は失意のどん底を彷徨い歩いていた。

そんな時、一緒にウィーンでの事件に巻き込まれ、両親を亡くし、如月家で面倒を見ていた知的障碍者の少女・千織が、ピアノに対する驚くべき能力を見せた。
それ以来、如月は千織にピアノを教える事によって少しずつ自分を取り戻していき、二人は介護施設や病院等で小さなコンサートを行うようになっていった。
そんなある日、コンサートの為に訪れたある施設で、二人は思ってもみなかった不思議な体験をすることになる。

<感想>
序盤では如月と千織の関係を説明するような文章が続くので、あまり引き込まれるものを感じられず、途中で読むのを止めようかと迷ってしまったほど内容が淡々としていました。
その後、それまでの話の流れを一変するような大きなアクシデントが物語の中盤で起きるんですが、このアクシデントがある作品と似ていて、「あれ? これって○○のパクリじゃん?」って思ってしまった私は、正直その時点でかなり読む気が失せてしまいました。

しかし、「せっかくここまで読んだのだから最後まで読んでみよう」と気を取り直し、しばらく読み進めてみると・・・「途中で止めなくて良かった〜」と思った程どんどん話が進み出しました。

物語の核になるアクシデント自体は○○と同じようなものでも、その後の展開がそれとは全く違うものになっていて、人と人との繋がりについて、愛について、生命について、死について・・・等、様々な事を考えさせられる深い内容でした。

この作品は、如月と千織の未来に希望を見出せる終わり方だったので、そこが一番良かったです。


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ぐれなでぃん

これ持ってるよ~!●●って何だろ(??)
面白く読んだけど2回は読めないなぁ、これ。不経済(笑)
by ぐれなでぃん (2007-03-30 20:21) 

翠

>ぐれなでぃんさん
この作品、ぐれなでぃんさんも読んでいたんですねぇ〜。
私も同じく2回目は読んでいません^^;
良い作品だとは思うんですけどね。

●●とは・・・実はこのブログ内で感想を載せている作品のどれかです。
さて、どれでしょう?
by (2007-04-02 14:29) 

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